<数時間前>
初任務。
ここで妖(あやかし)を感じたのは確か・・・。
まだ、近くにいる・・・。
怖くない。
あんなに訓練したんだから・・・。


異世界(VRC)に蔓延る妖魔、妖怪、怪異を封印(斬)するため・・・
独りでもガンバル・・・。
エゾの民の誇りにかけて・・・。


風が騒いでいる・・・何か来る・・・。


・・・


低級妖魔だった・・・。
なんとか封印(斬)できた・・・。
結構・・・返り血浴びちゃった。
血の匂いでチョコボ?が現れた。


そろそろ暗くなってきた・・・。
休める場所を探さなくっちゃ。


いい場所、見つけた!!!
ここなら、ゆっくり休めそう・・・。

『ここを キャンプ地とする』

一度言ってみたかったんだよ、このエゾの民に古くから伝わる名言・・・。
意味は知らないけれど・・・。


何か・・・食べ物とか無いかなぁ・・・。


樽の中に・・・
野菜と魚を麹で発酵させた系・・・の何かが入ってる。
酸味が強いなぁ・・・。
これ、保存食???
エゾにも、似たモノがあるから・・・平気だよね・・・。


・・・空腹は満たされた。
・・・大蝦夷カムイ様に感謝。


ふぅ。一息入れよう・・・。
少し湿ってるかも。雨降ってた?


擦過傷が多め・・・。
破傷風にならないよう、洗わないといけない・・・。


近くに、湧き水でも有れば良いけれど・・・。


水の匂いはする・・・。


もう・・・。
疲れて動けないや・・・。
眠くなってきた・・・。

物語.02へ続く